Adobeの「Ai 高感度ノイズ除去」が凄いんです

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こんにちは、MuraGaru管理人の のぶとみつ です。
所属ライターのみなさんが精力的に記事を書いているにも関わらず、なかなか発信できず焦りが見えてきました。

「安心してください。書いてますよ」😆

おいらのテーマは「ガジェット」の紹介を中心とした構成で考えているのですが、試したり調べたりしているとこれがなかなか時間がかかるんです。(みんな凄いなと感心しきりです)

本格的に「ガジェット」ネタをご紹介していく前に、先日短期間ですが旅行をしましたのでこれは良いネタだと思い、何回かに分けて記事にしていこうと思います。

今回のテーマは

Adobeの「高感度ノイズ除去」が凄いんです

あれ、旅行ネタじゃないじゃん

そう思われるかもしれませんが、おいらのなかでは旅行の中の一部だったんです。
旅客機が大好物なので、羽田からのフライト前に前泊して夜間撮影した時のお話しなんです。

余談はこの辺にして説明をしていきますね。


アドビは2023年4月に「Aiによる高感度ノイズ除去」機能をリリースいたしました。
Adobe Lightroom(デスクトップ版)
Adobe Lightroom Classic
Adobe Camera Rawで利用できます。

大事なところですが、この機能は2023年5月時点ではRAW画像に対する機能ですのでJPEG等の圧縮画像には使用できませんので注意してください。

さて、この高感度ノイズ除去についてですが写真を撮影する際には設定を気にしなければならないことがいくつかあります。 構図はもちろんのこと、シャッタースピードや絞り、露出、ISO感度などまだまだありますが極めようと思うとそれぞれを自分のイメージにあうように適切に設定しなければなりません。

今回の高感度ノイズ除去に関する項目としては「ISO感度」になります。

ISO感度の設定というのはレンズを通してカメラの中に入ってきた光をどのぐらい増幅させるか変えることができるんです。

フィルムカメラの場合はフィルム自体にISO感度が指定されていて写真ごとに変えることはできませんが、デジタルカメラの場合は一枚一枚変えて撮影することができるんです。

ISO感度の基本はISO100です。ISO200にすると2倍に増幅されます。
カメラの性能にもよるところですが、ISO6400やISO12800までが多くのカメラで設定できるかと思います。(おいらのカメラはISO409600まで使えるんです

多くのアマチュアカメラマンはAUTO設定で使われていて、ご自分で設定したことはないかもしれません。 カメラまかせでもとても綺麗に撮影ができますので問題はありませんが、ISO感度の使い方を学ぶと情緒を感じるシネマティックな映像も撮影することもできるんです。(おいらは練習中)

夜景の撮影などでは三脚があればシャッタースピードを遅めにして撮影することができますが、手持ちで撮影する場合はシャッタースピードを遅くするとどうしてもブレた画像になってしまいます。
そうした時にISO感度を高めに設定して光を増幅するとシャッタースピードを遅くしないでも夜景を撮影することができるということなんです。

極端なことをいうと、暗闇でもISO感度を高く設定するとまるで昼間のように撮影することができるんです。(カメラによりますが)

だけど、弱点もあります。それがノイズです。

光は様々な色が重なり合っていることからその光を増幅させてしまうと、人間の目には見えない光の瞬間が切り取られます。それがノイズとなって現れてきます。

夜景を綺麗に撮影したいと思ってISO感度を高く設定しても高解像度のカメラであるが故にノイズも大きく現れてきます。(ノイズをとるか、手ブレをとるかのしのぎ合いなんです)

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夜間にISO65535で撮影

羽田空港でISO感度を高く設定して撮った写真です。クリックして拡大してみてください。
ザラザラとした画像に見えるかと思います。これがノイズがのった状態です。
暗いところも写されて表現されてはいますが、コレでは残念な写真になってしまいます。

今回Adobeからそれが解消(補正)される機能が発表されたということで、私の旅客機撮影仲間の間では夜間撮影した今までの写真を再現像しはじめる者が少なくありませんでした。

さて、それではAdobeの新機能「Ai 高感度ノイズ除去」を使用するとどうなるか

はい、どーん

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Adobe LightroomClassic にて高感度ノイズ除去を実施

ザラつきがなくなりましたね。旅客機のライトの反射のテカリがいい具合です。
処理にかかった時間はおいらのPC環境では数秒でした。

拡大して見てみましょう。(ちょっと画像がズレてるのはゴメンナサイ)

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明らかにきれいになっていますよね。画像としても不自然さがまるでありません。
これはみんな使いたくなるはずだ。(おいらも現像をし直そうと思います)

やり方はいたって簡単です。
ディテールの編集項目から「ノイズ軽減」をクリックするだけ。
適用量も変えることが出来ます。

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LightroomClassicにて実施
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是非、Adobe製品をお持ちの方は試してみてはいかがでしょうか。

星空に適用したらどうなるかはまだ確認していないんです。
星の瞬きをノイズと認識しないか興味がありますね。

今回の報告は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。